出口汪のメキメキ力がつく現代文 (ライブ1)

出口 汪
価格:¥ 1,155 (Book)
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おすすめ度 ★★★★☆
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★★☆☆☆ 2005-03-09 一粒で二度おいしい。
筆者自身が「画期的な」「奇跡のような講義」「最高の講義」「名著」と絶賛する6冊。現代文は、新しい評論をチェックすることも大切かと思われるので、定評ある筆者によって次々と新しい参考書が出版されることは、著者にとっては、講義がそのまま本になり、一粒で二度おいしいと歓迎されることだろうが、ユーザーもどれを買ったらよいかといううれしい悩みが増えることだろう。なぜ6冊かという著者の説明をよく吟味する必要があるだろう。著書が言うほど、実際は方法論が新しくなったわけではないので、所収問題に応じて購入すればよい。ダイナミックな切り口は、相性の合う受験生にとっては良い導き手となるだろうが、細部まで精緻に読解をしたいと思っている向きには、気になる部分も少なくないだろう。私は、A=A’と、主旨と具体例や引用等を、等号で結ぶことには、問題解答上のテクニックとしてわかりやすくはなるが、正確な論理という点では疑問を持つ。1冊実物を手にとって、一題分目を通してみて、相性が合うようだったら、その上で購入を決断されることをお勧めします。
ちなみに、論理エンジンは、この本ではほんのさわり程度で、氏主宰の塾などで、授業料を払うことでその全貌を知ることが出来るそうである。読解技術を細分化して教材化した力作のようで、興味を引かれた。
★★★☆☆ 2005-03-06 よくできた宣伝本
今までの「出口現代文」よりもよくできた本であることはみとめますが、
読んでると「論理エンジン」というものをやってみたくなる。
というよりそのための宣伝本としか思えない。この人の話術にかかる
と何冊投資すればよいかわからなくなります。現代文の解説半分広告
半分と言った感じの本です。
★★★★★ 2004-12-06 大変親切な進化した講義
かつて出口氏は、独自の現代文の理論を語学春秋社の「実況中継」に書いた。現代文の参考書至上類を見ない大ベストセラーとなった。その後、出口氏は研究を重ね、苦心の末に「論理エンジン」を完成。それを反映させた初めての本…といった肩書きがある。
論理エンジンによって彼の講義の進化した点を私なりにわかりやすくいうと、いままで、「〜に続くのは…でしょ?」「〜に近い日本語は…」といった表現があった。これは正しいのだが、日本語のルールを体得していない一部の人は「どうしてそうなるの?」といったことになっていた。しかし、出口氏はこの日本語のルールを体得するのに「論理エンジン」を完成させることで切り抜けた。結果的に、より隙がなくなったといえる。吹き飛ばされそうな紙をピンで留めたような感触がある。
6冊ということで、ほとんど内容に言うことはないだろうが、一つだけ言うと、出口氏の本で今まで徹底されてきた、「文中に書いていないことはいっさい無効である」「重層的に読む」だとかを、あまり明示していない。だから、この辺を分かっていないとほとんど内容が無くなる。
その点で評価を下げようと思ったが、今まで出口氏が声高に叫んだおかげか、受験生の常識と化してきた。であるから、この点での弊害は無いかと思われる。いずれにしろ、この本で言われるとおり、受験生だけでなく、大学生、社会人にも有効なことは間違いない。
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